2021年春の花粉飛散予測
2021年、春の花粉飛散予測(多い?少ない?)
毎年各サイトで予想される花粉飛散ですが、いつから飛散が始まるかと、飛散する花粉の総量が予測されています。
2021年の予想をお伝えしつつ、この2つがどのように予測されているかもご紹介します。
花粉の飛散を予測している機関がいくつかありますので、ここでは、その予想図を引用しています。
東京のスギ花粉の飛散開始予測は2021年2月上旬とされていますが、 2021年1月中旬現在、花粉に過敏な人は花粉を感じている人もいるようです。
2021年の飛散開始時期の予測
飛散開始時期は、「例年並み」という予想です。

※飛散開始日は、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した最初の日となりますので、開始日より前から少量の花粉が飛んでいることが予想されます。
2021年の飛散総量の予測
「例年よりは少ないが、昨年よりは多い」
<例年比>
「例年と比べると、少ないと予想されている地域が多い!!」

一方で、2020年シーズンの花粉の飛散量は、ほとんどの地域で、例年よりも少なかったため、
<昨年比>
「昨年と比べると、少ないと予想されている地域が多い!!」

飛散総量の予測方法
花粉の飛散総量は、雄花の花芽の量に比例します。
その「雄花の花芽の量」は、前年夏の気象条件が大きく影響すると言われており、
気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、
翌春の飛散量が多くなるといわれています。

しかし、気象条件だけから予想すると、実際の花粉量にズレが生じるので、
雄花が大きく成長する秋に、実際にできた雄花量を観察し、必要に応じて予測修正が行われます。
また、スギ花粉は、花粉飛散量が多い年の翌年はスギ雄花の着花量が減少するという傾向があるため、前年の花粉の飛散量なども考慮されるようです。

飛散開始時期の予測方法
花粉の本格飛散は、雄花の開花頃になります。
一方で、「花粉開始日の定義」は次のようになっています。
「ダーラム法(又はロータリー法)で1平方センチメートルあたりの花粉数が
2日連続して1個以上になった最初の日」
スギの雄花は、開花時期が近づくと、雄花の外側に亀裂が入り、
花粉を包む花粉嚢が見えるようになり、この花粉嚢のうすい膜が破れ花粉の放出が始まります。
そのため、実際は開花の前から花粉が飛んできます。
「雄花の開花」には、気象条件が大きく影響します。
下図に示すように、スギの雄花は、冬に入ると、休眠します。
そこで、一定期間低温に晒されると休眠から目覚めます(休眠打破)。
休眠打破した後からの積算温度が一定に達すると、開花し始めます。
このように、休眠から覚めた後、暖かい日が続くと開花が早まり、
逆に寒い日が続くと、開花が遅くなります。
このように、休眠打破した後の気温状況から、開花(花粉飛散)を予測します。

※花粉飛散終了日の定義は、
「3日連続 スギ花粉 が測定されなくなった時の最初の日」
となっています。
飛散予想を参考に、花粉が飛ぶ前から対策をしましょう!