「骨がもろくなり、骨折しやすい状態になる病気」です。
骨粗しょう症の国内の患者数は、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」によると、女性980万人、男性300万人となっています。年齢の上昇とともに増加傾向にあり、50歳以上の女性では、4人に1人が発症していると言われています。
骨の質や量は、骨吸収(骨を壊す)と骨形成(骨を作る)のバランスで決定しています。
もう少し詳しく説明すると、骨を壊す「破骨細胞」の活性と、骨を作る「骨芽細胞」の活性が大きく影響しています。
人は、30代になるまでは、骨を作る骨芽細胞の働きが強く、骨の量と質を上昇させますが、その後は、骨を壊す破骨細胞の働きが強くなり、骨量と骨質が低下していくと言われています。
加齢とともに、骨を壊す破骨細胞の活性が強くなることで、骨粗しょう症になると考えられています。
破骨細胞が、骨吸収をするステップは大きく次の2つに分けられます。
造血幹細胞が様々なシグナルを受けて、活性化破骨細胞になります。
活性化破骨細胞が、骨表面に張り付き、脱灰(骨を破壊)します。
骨粗しょう症を防ぐ効果が文献報告されている成分の1つに、ホップに含まれるフラボノイドのキサントフモールがあります。
キサントフモールは、骨芽細胞(骨を作る細胞)を活性化したり1)2)、破骨細胞(骨を壊す細胞)への分化(Step1)を阻害し、骨吸収(Step2)を阻害する3)4)5)ことが、細胞や動物試験で報告されています。
骨を作るのを活性化
骨を壊すのを阻害