腸内フローラと関節リウマチ

関節リウマチとは

関節リウマチとは免疫の異常により、主に手足の関節の腫れや痛みを起こし、その後、変形をきたす病気です。男性より女性に多く、30歳から50歳で発症する方が多く見られます。
身体の免疫に異常が生じ、普段は外からの異物などを攻撃・排除する抗体が、自分の身体に対する抗体をつくってしまい、関節にある滑膜という組織にリンパ系細胞が集まって反応がおこります。症状が悪化すると、しだいに自分の軟骨や骨をも破壊してされてしまいます。

関節リウマチの原因って?

遺伝子などの先天的要因や、出産・感染症・喫煙・ストレスといった後天的要因が絡み合って関節リウマチになると言われていますが、確定的な原因はいまだ解明されていません。
そのため治療としては、免疫力を低下させるステロイドや炎症を軽減する抗サイトカイン薬などの対症療法が使われます。あくまでも症状を和らげる薬なので、早期発見・早期治療が重要になってきます。

関節リウマチと腸内フローラ

腸内フローラを持たない無菌マウスでは,関節炎を誘導したとしても、腸内フローラを持つマウスに比べ炎症が弱くなります。
健康な人と関節リウマチの患者では腸内フローラの組成が異なっていることも分かっています。関節リウマチ患者対象に、ウシの抗体を使って腸内フローラを改善させたところ、約半数の方に改善がみられています。

歯の健康と関節リウマチについて

近年、口腔細菌が関節リウマチに関与することがわかってきました。歯周病菌の代表と言われるPorphyromonas gingivalisという菌です。
この菌は口腔から消化管を通り、腸内にたどり着くと、腸内フローラを攪乱させてしまいます。腸内フローラが変わることによって免疫に影響が出て関節炎の炎症を引き起こすと言われています。

まとめ

ここでは関節リウマチと腸内フローラの関係について説明しました。 お口の健康・腸の健康が積み重なって、病に強い身体が出来ていきます。
日頃から気にかけていきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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