花粉症対策 生活編
花粉症の対策として重要なこと
花粉を体内に取り込まない
花粉の侵入を防ぐために大事な事!
<1>花粉をブロックする
お出かけ時の花粉対策※「帰宅時対策」と「家の中での対策」は<2>でご紹介します
- 花粉症用のマスク・めがね・帽子をつける!
- 身に着ける素材を工夫する!
- 静電気を防いで花粉の付着を減らす!&繊維の隙間に入り込む花粉を減らす!
- その他の花粉対策グッズを利用する!
下に花粉用のマスクとめがねの効果を実験した結果を引用しています。
引用元:花粉症 的確な花粉症の治療のために 監修:大久保 公裕
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000077514.pdf
この実験によると、花粉用のマスクと眼鏡をつけることで、目や鼻に侵入してくる花粉をなんと65%~80%カットすることができることがわかります。
マスクは正しくつけることで、初めてその効果が発揮されますので、以下のことに気を付けてください。
- 〇顔の大きさに合ったサイズを選ぶ
- 〇すき間ができないように装着する
- 〇使用時、使用後に、極力フィルター部分に触れないようにする
花粉が付着する原因の静電気を防止
花粉は小さいので、静電気のような弱い力でも付着することがわかっており、 静電気を防ぐことで、付着する花粉を減らすことが実証されています。
静電気の生じにくい繊維(綿・麻・レーヨン等)を選びましょう。
花粉ブロック剤は、イオンの膜を作ったり、静電気を少なくすることで、付着する花粉の量を抑えます。
直接皮膚に使えるブロック剤も出ていますので上手に活用してみてください。
また持ち物や衣類にも活用しましょう。
「衣類とカバンが擦れる部分」「衣類と皮膚が擦れる部分」など
擦れて静電気が起きやすい部分になりますので、重点的にスプレーします。
乾燥していると、空気中や皮膚の水分による自然放電が十分にできないため、
静電気が起きやすくなります。
また乾燥していると、鼻や喉の粘膜が乾燥して過敏になってしまいます。
体の保湿や、部屋の加湿をしっかりすることで、静電気を起きにくくすることができます。
ウイルスも湿度が高い状態では、生存率が低くなります(Hemmesらの研究より)ので、 湿度を保つことは、花粉だけでなく、ウイルスやお肌対策にも有効です。
<2>付着花粉を生活の場に持ち込まない・除去する方法
ここでは、帰宅時の注意点と、家での注意点をご紹介します。
<家に入る前に花粉を落とす>
屋内に入る前に、付着した花粉を取り除くことが大事です。
しかし、花粉は手で払っただけでは、しっかり落ちていないので、
粘着テープ・洋服ブラシ・掃除機等を使ってしっかり取り除きましょう。
帰宅後はすぐに、うがい、手洗い、洗顔をして体に付着した花粉を落としましょう。
掃除・洗濯・その他の観点から順に紹介します。
花粉が部屋に残っていると、症状が出やすくなるので、こまめに掃除をします。
掃除機やほこりたたき等は、せっかく落ちている花粉が舞い上がってしまいます。
まず、雑巾やウェットシートで、舞い上がらないように花粉をふき取ります。
花粉は濡れていると落ちにくいので、使い捨てのシートがおすすめです。
ふき取ったシートは、花粉が出てこないようビニール袋などに入れて捨てます。
洗濯では、衣類に静電気が起きないよう、柔軟剤を使用しましょう。
花粉が飛んでいる季節は、室内干しにするか、乾燥機を使いましょう。
回転型の乾燥機では衣類が擦れて静電気が起きやすくなり、着て出た時に花粉を吸い寄せやすくなるので、「静電気防止シート」等を活用しましょう。
どうしても外干ししたい場合は、花粉の飛ぶ量が比較的少ない時間帯を選びます。
洗濯物が湿った状態では花粉が付着しやすいため、花粉の飛散量が多い時間帯に干し始めてしまうと、脱水直後の洗濯物にたくさんの花粉がついてしまいます。
環境省の花粉症環境保護マニュアルによると、花粉の飛散が多い時間帯は、その日の気候条件や季節によっても変わりますが、一般的には昼前後と日没後が多くなります。
なるべく早朝に干し始めて、早めに取り込むと、大量の花粉が付着するのを防ぐことができます。
また、洗濯物を取り込む際は、付着してしまった花粉を部屋に持ち込まないように
「しっかり落とす」ことがポイントです。
空気清浄機
空気清浄機は、湿度設定ができるものを置きましょう。
空気が乾燥していると、花粉が舞い散りやすくなりますが、
湿度を上げると、花粉が水分をまとい、空中に浮遊するのを防いでくれます。
湿度を60%より高くしてしまうとカビなどの問題が出てくるので、
40~60%とするといいでしょう。
空気清浄機は玄関やドア・窓付近に置くと、
外からの花粉が部屋で舞うのを抑えることができます。
空気中に舞っている花粉は、空気清浄機に吸い込まれて、
フィルターに濾過されてでてくるので、
フィルターをしっかり掃除しておきます。
換気
換気は深夜か早朝の花粉が少ない時間帯に、10cm程度開けて行うと花粉の侵入が少なくてすみます。
昼間~夕方頃に換気をすると飛散量も多いので、花粉が侵入しやすくなります。
網戸に花粉フィルターをして、換気すると、花粉の侵入を抑えることが出来ます。
カーテン
窓際にあるカーテンは、外から入ってきた花粉が付着しやすいところになります。
花粉キャッチカーテンは、カーテンで花粉を吸着して、部屋に花粉が入り込むのを防ぐ働きがあります。
花粉キャッチカーテンを使用して、こまめに洗濯するのがおすすめです。
床
花粉が床に落ちていると、人の移動や風が起きるたびに、花粉が舞い上がり、吸い込んでしまう原因となります。
部屋での対策 掃除の方法(ページ内移動リンク作成)で述べたような方法で、
こまめに掃除をしましょう。
エアコン
エアコンは周りの空気を吸い込み、暖めたり冷やしたりして空気を排出します。
エアコンに花粉吸着フィルターを取り付けておけば、
部屋の花粉を吸い込んでキャッチし、きれいな空気を排出してくれます。
フィルターの掃除もこまめに行うとよいでしょう。
寝具
寝具に花粉が付着すると、一晩中花粉と一緒に寝ることになり、
症状が悪化して快適な睡眠が得られなくなります。
花粉が寝具の中に入り込まないような構造になっている寝具などもありますので、
花粉シーズンには、花粉対策用の寝具を使用して、寝る前に花粉をしっかり取り除いてから寝るようにするといいでしょう。
また寝室に花粉を持ち込まないようにすることも大切です。
コート掛け
外で来ていた衣類には、花粉が多く付着しています。 部屋に入る前に取り除いても、取り切れなかった花粉が付着していることもありますので、 長い時間生活するリビング等の空間や寝室ではなく、玄関近くの場所にコート掛けを準備しておくと、生活の場に花粉を持ち込むのを少なくすることができます。
生活習慣に気を付けて免疫の正常化を!
花粉症は、アレルギー反応の1つで、免疫の誤作動によって発症します。
そのため、免疫を正常な状態にすることが大切になってきます。
免疫の正常化には、一般的に次のようなことに気を付けるといいとわかっています。
- 腸内環境を整える(⇒腸内フローラのバランスを保つ)
- ストレスをためない
- 睡眠をしっかりとる
- バランスの取れた食事
- アルコールの摂取を控える
- タバコを控える
免疫を正常化させて、花粉症を撃退しましょう。